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「僕は、阿賀 琉威!! よろしくね。えっと・・・なにちゃん?」 『阿賀 琉威(アガ ルイ)』 阿賀 紀威と双子 全く一緒の声と容姿 けど、なんか紀威のほうと違う 「櫻乃 胡蝶。よろしくね。阿賀」 「何で慧だけ呼び捨てなの! 僕も呼び捨てがいい!」 「僕も!!」 だだっ子のように言う双子 似てる・・・ キモいぐらいに 「分かったよ。紀威。琉威。」 「胡蝶・・・!! お前!!胡蝶か!!久しぶりだな!!」 赤い髪の男が騒ぎ出した 誰だ?こいつ 知らねぇ 「わかんねぇか、俺だよ!!俺!!」 オレオレ詐欺って本当にあるんだ これから気を付けよう 「宗助だよ! 俺、平良 宗!!」 聞いたことある名前に頭を捻らせる 「そー・・・? そー、そー・・・泣きべそ宗!?」 「俺は泣きべそじゃない!!」 「嘘だ!!あたしより弱くて、小さかった あの宗!?」 「でかくなったろ!?」 ドンと胸を張る宗らしき男 「嘘だ!!嘘だよ、オレオレ詐欺だ」 「信じてくれないなら 胡蝶の秘密話しちゃいまーす!! 小学三年生のとき「言わないで!!」 宗らしき男に得意の回し蹴りをした 「がぁ!!」 そう言って吹き飛んだ男 「「「「「!!?」」」」」 「その話はダメ!!何で知ってる!? 宗しか知らないのに!!!」 「いてて・・・ 当たり前だろ!?本人なんだからっ!!」 腰を擦りながら、立ち上がり笑う宗 笑うと見える八重歯 あの頃のまんまだ そう思うと、急に感激してきて、つい、 「宗───!!」 宗に抱き付いた 『平良 宗(タイラ ソウ)』 肩まである長さの髪を、丁寧にセットしている 赤い髪に、赤い瞳 昔からの八重歯が変わらない 「胡蝶!!久しぶり 5年以上会ってないもんな!!」 「マジ久しぶり!! てか、宗でかくない!? あたしの後ろにいつも、隠れていたのに!!」 昔のことを思い出すと、頬が緩む 「っ!!」 宗の顔が真っ赤になる どーしたんだろ? 「宗、風邪引いたの? 顔赤いよ・・・大丈夫?」 宗助の後頭部に手を回して、 自分のおでことくっつける。 「ば・・・!! 引いてないから!!」 振り払われた、 なんかショック 「宗は彼女と幼馴染みなんですか?」 緑の髪の男が聞いてきた 「小5くらいまで一緒だった」 「へー、そうなんですか 僕は、 榛葉 千秋です。よろしくお願いします」
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