本当に?

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キィーガタン!! 電車が激しく横に揺れた。 『うわぁあ』 私はらふぃおらに夢中で 揺れを想定していなかった。 私の身体は大きく右に揺られ持っていかれた。 (どうしよ…えっ…あ…) 次に気付いた時には 私は男性の腕の中に居て イヤホンが耳から抜けていた。 『大丈夫ですか?』 随分と上から降ってくる声に 私は顔をゆっくり上げた。 キャップを深くかぶって バリ背の高いオシャレな人。 サングラスで顔は見えない。 『大丈夫ですか?』 男性はもう一度言った。 『あ…申し訳ありません…』 私はすぐに男性から離れた。 すると男性は私の抜けたイヤホンを手に取り渡してくれて軽く会釈をして違う方向を見た。 (くす…) 一瞬男性が笑った。
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