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あれから月日は流れ私達は高校三年生になった。
「たーだーよーしー」
「んはっ、どないしてん(笑)」
「進路どうしよー!!」
「進路?」
「うん…。私夢なんてないよ…」
「夢かぁー」
「そーいえば、忠義の夢って聞いたことない。忠義の夢は?」
「俺は、ちゃんとした企業に入って、大好きな人と結婚できたらそれでええ」
「それって、女の子の夢じゃん(笑)」
「ええの///」
「結婚かぁー…。いいよねー。」
「いきなりどうしたん!?」
「ん?何が?」
「今まで恋愛とか興味なかったやん!!」
「んー、まぁそうだけどー。結婚はしなきゃじゃん?親に子供見せたいし」
「ひかりが子供かぁー………。想像出来ひん(笑)」
「なっ…」
「やって俺からしたら、ひかりもまだまだ子供やんか(笑)」
子供……か……
やっぱり忠義にとって私は子供なんだ。
私は忠義の隣にはいけないんだね。
「っ…」
「えっ?ひかり?」
「ごめん…っ。トイレ行ってくる」
「ちょ、ひかりっ!!」
ヤバイ。
涙が止まんない。
忠義に子供扱いされただけで泣くなんて…
こうゆうところが子供っぽいんだよ。
はぁー。
屋上でサボろっかな…
キー
あれ?
誰かいる?
「あっ、すばくん!!」
すばくんは忠義の幼なじみで、同い年。
「ん、ひかり…?」
「またここでサボってたの?」
「おん。ひかりは?」
「私は…」
忠義に合わせる顔がないなんて……言えない……
「このすばちゃんが聞いたんで?」
「すばくん…」
「どうせ大倉のことやろ?」
すばくんは、私が忠義を好きってことを唯一知っている人。
三年間、ずっと相談にのってもらってた。
「そっかぁー。それはきついなぁ。」
「そうでしょ?絶対忠義、一回も私のこと女として見てないよ!」
「んー、それは違うんとちゃう?」
「どうして?」
「やって、好きでもないやつと三年間ずっと過ごさんやろ」
「でも、それはペアだから…」
「ペアやからって、一日中一緒にはおらんよ。俺なんか放置やで(笑)」
「すばくんいつもサボってるもんね(笑)」
「おん(笑)せやから、自分に自信もち?」
「すばくん…。私好きって言う!!」
「そうか。フラれたらまた来いや?」
「うん。ありがとう!!」
「おっ、騎士が来たみたいやで」
「えっ?」
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