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「はぁ…はぁ…」
私は今屋上に向かってる。
なんでかって?
いじめに耐えられなくなって自殺するため。
私は自分で言うのもあれなんだけど、顔は良い方。
だからよく女に妬まれる。
それでよくいじめにあう。
最初は耐えられていたけど、もう限界。
自殺してあいつらに後悔させてやる!!
「ここから飛び下りたら楽になれるかな」
ガチャン
「へっ…?」
「あっ…」
ヤバイ…。
すっごい気まずい…。
今扉開けたの、隣のクラスの大倉くんじゃん…。
「何…してるん…?」
「あっ…やっ…えっと…」
なんて言おう…。
「もしかして、古賀さん…」
「へっ…?」
「あかんで!!それはあかん!!こっちにおいで!!」
「へっ…?大倉…くん?」
「ええから、はよ!!」
「あっ…はい…」
私は段々と怖くなっていく大倉くんに怖じ気づいて、大倉くんのもとへと歩み寄った。
グイッ
えっ…
私今、大倉くんの胸の中にいる…?
「死なんといてや、ひかりちゃん!!」
「大倉…くん…?」
どうして私の名前…
「ほんまに…ヒック…あかんで…グスッ」
「えっ、ちょ、大倉くん!?」
「俺、ひかりちゃんが好きやねん…ヒック…やから…ヒック…死なんといて…グスッ」
「大倉くん…」
「俺が守ったるから…ヒック…」
それからしばらくの間、大倉くんは私を抱きしめたまま泣いていた。
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