緑×ひかり

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あれからと言うもの、大倉くんは私にずっと引っ付いてくる。 「ひかりちゃーんvV」 「ちょ、こっちに来んな」 「ええやんかぁー」 「安田、助けろや」 「ほんま、ラブラブやなぁー」 「ちっ、安田使えねー。まる!」 「はいはーい。パァァーーーン」 「まる、うっさい」 「へっ?たつ?」 よっしゃ! 大倉がまるにつられてるうちに… 「おーい、大倉。ひかりが逃げてんで」 「なっ、ちょ、すばくん!!」 「逃げたらあかんでー、ひかりちゃん!!」 「すばくんのどあほーー!!」 あの日、私は大倉に連れられてすばくんの家に行った。 最初はすごく嫌だったけど、すばくんや侯くん、安田達と出逢って私はもう一度人を信じてみようと思った。 それからと言うもの、私は素を出すようになり、すばくん達と打ち解けていった。 今では四六時中ずっと9人で過ごすようになった。 これも全部、大倉のおかげだね。 「忠義!!」 「へっ?ひかりちゃん?今、忠義って…」 「ありがとう」 「ひかりちゃん…」 「うわっ、あかん!!こいつ泣き出したで」 「うわぁーーん」 「ちょ、俺の服で鼻水ふくなや!!」 「ふふ」 忠義、ありがとう。 いつかちゃんと、告白の返事するね。 それまで待っててね。 「皆大好きっ!!」
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