104人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
『「なんだよ…コレ!?」
足元には『魔法や魔術が溢れてる世界でしかお目にかかれないであろう』、幾何学模様が描かれた魔法陣が展開されていた。
「くっ…!しかも動けないってどういう事だよコレェ!?」
しかもまぁ、ご丁寧に足元を固定されているという、余計なオプションまで追加されて、だ。
…そういえば、親友のアイツが口々にこう言っていたのを思い出した。
『お前なんて、ある日いきなり足元に現れた魔法陣かなんかで、異世界に勇者召喚されて美女美少女達と仲良く魔王でも倒してればいいんだ。出来れば最終的には魔王と相打ちする方向で。』
…相打ちはゴメンだって何回言っても聞かなかったなぁ。
それはそれとして、僕もこういうような展開が繰り広げられてるケータイ小説をいくつも読んでたから、この状況がそれに非常に酷似しているのは容易に分かる。
という事は…、アイツが言ってた事が………現実になる?
あっはっはっは、まっさか~。
コレはCG、もしくは手の込んだペイントだ。うん。
例え足首まで既にその魔法陣に『飲み込まれてる』としても、コレはCGだ。
「………あっはっはっは………たぁぁぁぁすけてぇぇぇぇぇぇ―――…………
』
最初のコメントを投稿しよう!