とある日の十字路で……

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「じゃぁ、さっさと行き…!」 ここで由紀は最重要難題点に気が付いた。 トイレ、着替え、そしてお風呂などでは自らの体を晒す。 女性は相手に体など見られたくない。 従って何か対策を考えなければならない。 とりあえず漏らしてしまったら元も子もないので由紀と篤斗はトイレへ向かう。 由紀は自分のバックからタオルを取り出して、それで篤斗の目を隠した。 そしてスカートと下着を下ろして便器に座らせる。 「さぁ、存分に放尿しなさい」 「何が放尿だよ!お前が中にいたら落ち着いてできないわ!」 用を済ませたところで再び篤斗は家を案内する。 風呂、リビング、両親の部屋を周りだいたいの家の内蔵を覚えた由紀は一つ紹介されていない部屋があることに気が付いた。 全ての部屋がドア式だったのだがその部屋だけ襖で閉まっていた。 恐らく和室であろう。 この部屋について尋ねようとしたが篤斗が何も言わないので止めといた。 再び、由紀がこれからのことを話そうとすると、篤斗の腹が鳴った。 篤斗は恥ずかしがることもなく声を挙げる。 「あ~腹減ったなぁ…」 篤斗は由紀の方をじぃっと見つめる。 「な、何よ…」 「お前、料理作れるか…?」 その言葉に由紀は何故かムキになって返した。 「あ、当たり前でしょ!?そんなの…お、女の子なら普通よ!」 鈍感な篤斗でも由紀は料理が作れないことに感づいていた。
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