恋に恋して恋焦がれ

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翌日、篤斗は7時に起きた。 今日は入れ替わって初めての学校だ。 当然緊張はする。 篤斗と由紀は朝飯を食べて、着替え始めた。 その時も、篤斗は目隠しをされて着替えた。 二人は制服を着て、髪をしっかりと整えて、家を出た。 出るときはタイミングをずらして登校することにした。 勘違いされぬように。 「由紀!おはよう」 学校に着くと、すぐに女子生徒から挨拶された。 同じクラスの長谷川に挨拶をされたが、篤斗は無反応だった。 しかしすぐに自分に向けられたものだと気づきすぐに笑顔を作って手を振る。 「あ、うん…。おはよう」 教室に入るやいなや、男子たちから多くの視線を感じた。 篤斗はくせでいつもの席に着席する。 しかしそれは篤斗の席であり、今の篤斗の席ではない。 そのため、一気に皆の視線が集まる。 「由紀…?そこ、篤斗君の席だよ?」 そこで気が付いた篤斗は頭を掻きながら笑顔で席をたった。 「あ、あぁ…そうだったね!間違えちった」 篤斗は近くの席から由紀の席を教えてもらい、すぐに席に着いた。 遅れて由紀も登校してきた。 しかし由紀は篤斗のような失敗を起こさずに席に着くなり机に突っ伏した。 ―グッ…あのやろう…。 ―あぁしてればバレねぇと思ってやがるなぁ! ―クッソ~楽でいいなぁ! そんなことを考えていると、HRの鐘が鳴り響いた。
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