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茨城県のとある街、どちらかというと田舎町。
そこに市内一の進学校があった。
市内一といっても、そもそもその市には高校が少なく、その進学校―星光高校の偏差値は55程度である。
その高校の校庭では今、二年三組の体育が行われていた。
「おらぁぁぁあ!」
いつものように川島篤斗は体育のサッカーを楽しむ。
篤斗は昔から柔道や空手、武術を習っていたため運動神経はかなり高い。
やったことのないサッカーでもどんどん相手を抜いていく。
その傍らで女子がドッヂボールを行っていた。
「そ~れ!」
ポニーテールの女性がボールを投げた。
そのボールはまるで小学校低学年が投げるような遅く弱々しい球だった。
しかし、そんな球に南 由紀は当たってしまった。
「きゃっ!」
その球は見事に撓わに実った胸に当たり、その胸がポニョンと揺れる。
その光景を隣で見ていた男性陣は騒ぎ立てる。
「うをぉ!」「やべぇ!」
篤斗はそんな光景を見て心の底から運動神経が悪くなくてよかったと思いながら顔を赤らめた。
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