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その日の帰り道、篤斗はいつものように一人で帰っていた。
篤斗はケンカがかなり強く、良く不良達に絡まれる。
赤色の少し長い髪、鋭い目つき…不良に絡まれる要素抜群だ。
しかし、篤斗が不良という訳ではない。
しかしどこからか篤斗がケンカが強いという噂が広まってしまったのだ。
そのため篤斗の日々は常に危険と隣り合わせなのだ。
そんな危険に友達を巻き込まないため、篤斗は一人で帰っている。
下を見ながら歩いていると、十字路にさしかかった。
いつもここで不良グループに絡まれる。
篤斗は自然と引き締まった表情へと変わる。
いつどこからか不良達が襲ってくるか分からない。
そんな緊張感を毎回味わっている。
すると、十字路の左側から走ってくる足音が聞こえてきた。
すぐに篤斗は臨戦態勢になり、身構えた。
だんだんと足音は大きくなる。
そしてその姿が見えた。
情景反射で篤斗は突進するかの勢いで飛び出した。
しかし見えた姿は…女性だった。
「いっ!」
「きゃっ!」
篤斗と女性は頭と頭でぶつかった。
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