102人が本棚に入れています
本棚に追加
「いってぇ…」
頭をさすりながら篤斗は違和感を感じた。
―声が…高い!?
「痛いわね、何すんのよ!」
女性の言葉だったが、声が低い。
そして、聞き覚えのある声だった。
気になって目を開けてみると、男性が転んでいた。
―オカマか!?
―てか…あれ!?
―女性とぶつかったんじゃないっけ!?
篤斗とぶつかった女性?も同じような驚いた表情を浮かべていた。
篤斗は目を凝らしてもう一度よく見た…。
―あれは…俺!?
二人とも目をこすってもう一度見た。
「えっ!?」
「え~~!?」
どうしたらいいか分からずにオドオドしていると、篤斗の後ろから何やら低くドスの効いた声が聞こえてきた。
「よぉ川島…今日こそてめぇの首をもらうぜぇ…」
篤斗は恐る恐る振り返る。
そこにはスキンヘッドで目に傷を負った、不良マンガに出てきそうな如何にもなやつが立っていた。
「え…何この人たち…」
篤斗の体に入った人は状況が理解できずに座ったまま動けずにいた。
すると篤斗は体をガクガクと震わせながら急いで立ち上がり、自分の体を引っ張って走り出した。
「あなたたちの相手はまた後で~!」
「おい川島!待てこらぁ!」
不良達も追いかけてきたが篤斗は何とか振り切って、落ち着くために自宅へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!