自重?何ソレ?美味しいの??

7/11
前へ
/15ページ
次へ
そうは言うが、ようやく解けた 緊張感に俺は安堵し、 笑い転げた(笑) 思い出しただけで、涙が出そうだ! そんな俺とは裏腹に母は、 怒りが収まらない様だった。 「なんなんだ?!あいつ!!! どちら様かって、こっちが 聞いてんのに無言だし。 大体無言のやつは ろくでもないやつしかいないんだ!!! こないだのも、無言だったし。出たら出たで、 「私、なんとかかんとか協会の者ですが…」 もうどうでもいいし、 こっちは髪染めてる 途中だったっつーのに(怒) 思い出しただけでも腹が立つわ! そいつは状況見て、 流石に悟ってソッコー 帰ったっていうのに…… 何なんだあいつ?!!!」 あぁ…怒りが爆発した 母の口は、止まらない…。 マシンガントークだ。 言葉の風に危うく 飛ばされそうになる。 我が家のみの、 暴風警報でも発令したか? まぁその話も面白いから、 俺は思い出してさらに笑った。 「大体さ、夕飯どきに 訪問すんなよ!!! 忙しいのわかんないのか?! つか忙しい、手が離せないって 言ってんのにマジで しつこい!!帰れよ(怒) 夕飯の匂い漂ってんだろっつーの!!!!」 流石親子。考えた事は一緒だ。うん。 「あんまりにも頭にきたから 最後構わず料理したよ!!! 本当だったら、 「オタクさぁ、何なの? 非常識にも程がある。 名刺頂戴。上の人間と話するから。」 て、言おうか考えたけど、 ここお前ん家だし 逆恨みされたら嫌だから、 自重した。偉くない??」 まぁ自重すべきは、 あのセールスマンだが。 なんてツッコミをいれつつ 返事をしていると… コンコンコン ドアをノックする音が響く。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加