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「ちっ、違うよ!あのときは気が動転してたって言うか、なんて言うか」 「なんだそれ。気が動転して間違ってプロポーズを受けたって、どこぞのラブコメドラマか!」 「あたしは本気で困ってるの!結局名前もわからないし、何してる人なのかもわかんないし!」 「ホント美味しいドラマだわ。このまま行ったら、大学とかでばったり会っちゃう感じ?そうなったら、あたしあんたに結婚資金として1万やるわ」 亜梨紗は「ハッ」と鼻で笑って、スタバのキャラメルラテをチューと吸った。 こっちは一大事なのに、全然本気にしてくれない。 これじゃ、芸能界の電撃結婚よりも早い、超電撃結婚だ。 それも、あたしには無縁だと思ってた、学生結婚。
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