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って、違う違う。 あたしは断るんだから。 でも、相手がどこの誰で、どこに行けば会えるのかわからないだけ。 一番重要なことかも知れないけど。 あたしはブスッと亜梨紗を見て、再びお昼ご飯のサンドイッチにかぶりついた。 昨日の人が同じ大学にいる? そんなドラマみたいなことあるわけない。 そうじゃなかったら、ケチな亜梨紗が1万円も賭けるわけがない。 あたしは学食の大きな窓から外を眺めた。 天気のいい昼下がり。 たくさんの人の中に一際ファッショナブルな男の人がいた。 何人かの友達に多数の女の子に囲まれ、モテモテの彼。
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