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……彼女……?
俺は先生を見上げた。
もしかして、真亜子……?
「…ま、真亜子がどうかしたんですか」
思わず先生の白衣を掴んだ。
「キミが運ばれてから一週間、飲まず食わずだったみたいで倒れちゃったんだ。
でも大丈夫。今点滴打って安定してるから」
飲まず食わず……
あいつはきっと。
俺は勢い良く起き上がった。
「どこですか、真亜子の病室」
「落ち着いて。大丈夫だって言ったでしょ。キミが調子がよくなってから」
「俺のせいだから……、」
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