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あたしはぼーっと一点を見つめながら口をもぐもぐさせた。 「マーコ、こぼしてる」 学食のテーブルの向かいに座っている、親友の亜梨紗(ありさ)があたしの口に紙ナプキンを押し当てた。 「んぁ、ありがと」 あたしは亜梨紗にされるがままに口を拭かれる。 顔がゆさゆさ揺れて少しだけ変な顔になった。 「どうかした?」 亜梨紗は拭いた紙ナプキンをくしゃくしゃに丸めながらあたしに尋ねた。
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