恨み

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ピョートル「ナポちゃんナポちゃん!!」 ナポレオン「んが~……グガッ……」 ピョートル「起きろナポちゃん!!」 ナポレオン「……何だジョセフィーヌ、今は勘弁してくれ……ムニャムニャ」 ピョートル「起きないな……。しょうがない、これを使って……」 (ギュウウウウ) ナポレオン「……グゴッ!?ムググググ……。 ……ブハッ!?息がッ!?!?」 ピョートル「おっす、おはようナポちゃん」 ナポレオン「また貴様か!?我輩に一体何をしたのだ!?」 ピョートル「な~に、ペンチで鼻をつまんだだけ」 ナポレオン「な~んだ、鼻をペンチでつまんだのかぁ~……。 ……で収まりが付くと思ったのか貴様はぁぁぁぁぁ!!!!」 ピョートル「……え?何で?」 ナポレオン「何でそんなに不思議そうな顔が出来るの!?何で『怒らなくて当然』みたいな表情してるの!?」 ピョートル「いやぁ、ちょうど抜歯用のペンチ持ってたから、つい♪」 ナポレオン「つい♪じゃねーよ!! 見ろコレを!!鼻が変形したではないか!?どうしてくれるのだ!?」 ピョートル「アハハッ、リアル『ラパイヨーネ』みたいだね♪」 ナポレオン「それ我輩が士官学校でからかわれてた時のあだ名ぁぁぁぁぁ!!!! 砲撃されたいのか貴様は!?!?」 ※ラパイヨーネ。 イタリア語で『藁のぶら下がった鼻』を意味する。 ナポレオンの独特の訛った口調を揶揄したんだそうな。
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