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「だが、その日彼女はアイツの恋人だと勘違いされ誘拐された。
相手は重度のヤンデレ。
俺は必死で探したが、アイツが先に倉庫で見つけ、ヤンデレを説得し彼女を取り返した。
だが、ヤンデレはナイフを持ちアイツに向かっていった。
心中でもするつもりだったんだろう。
彼女はアイツの身代わりになり、心臓を一突きされ、死んだ。
彼女の最後の言葉は
『…ひかる、…愛してるよ。』
だったそうだ。
俺は最後に息を引き取った彼女を見て理解した。
彼女は…空は俺を愛そうとはしなかった、ってな。
彼女に裏切られ、また大切な人を失った俺は暴走した。
…倉庫は全壊、残ったのは鉄屑だけ。
ヤンデレは気絶。
アイツは彼女の遺体を連れて逃げた。
暴れまくった俺は、そのまま山に向かい破壊衝動にかられ、3日3晩暴れまくった。
気づいたら、じいちゃんの家にいた。
恐らく、途中でエネルギーを使い果たし気絶したんだろう。
首にはこれがかけられていた。」
ネックレスを触る。
「4つのリングで俺が暴走するのを防いでいるらしい。
簡単に言うとリミッターだな。
俺は闘う時には何個か外す。
加減が効かなくなるのがキズだけどな。
暴走した俺は、今までの学校にいるわけにもいかず、こっちに引っ越した。
じいちゃんに家賃は払ってもらっているが、他は全部自給自足だ。
引っ越してからは、自己を制御するため修行の毎日。
性格も変わった。
一人称も「俺」にかわり、周りを威圧し、人を信じにくくなり、
味覚障害になって、
最大の目的を立てた。
…こうして、主人公から脇役へ、脇役から今の俺になったわけだ。」
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