17章─幻の夜

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「バタバタと忙しい奴だな」 俺はハハッと笑う。 「フフッ、そうだね」 優梨はもうパジャマに着替えているようだ。 「ふぁ~あ、そろそろ眠たくなってきたな……」 俺は欠伸をしながらそう呟く。 「そだね、そろそろ寝よっか」 優梨は俺の腕に絡み付くと、そのまま優梨の部屋へ引っ張っていこうとする。 「一緒に寝るのか!?」 俺は少し驚く。 「うん。 ……だって、もうわたし達、夫婦なんだよ?」 優梨は恥ずかしいのか、俺のうでに顔を埋めたままで、顔が見えない。 「そうだな。 じゃあ行こうか、優梨」 俺は優梨を引っ張る様に部屋へ歩いていった。
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