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「ね、ねー……幻兄?」
「どうした、凛?」
俺はソファに寝転んでTVを見ていたが、起き上がる。
「本当にお姉ちゃんと結婚するの……?」
「あぁ、俺は本気だ」
今、優梨は風呂に入っている。
タイミングは今しかないと、俺の元へ来たわけか。
「……そう、お姉ちゃんを……絶対に幸せにしてあげてね……」
俺は無言で立ち上がり、凛の頭に手を置く。
「カワイイ妹の言うことだ、優梨は絶対に幸せにする」
俺は凛の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「きゃっ! もう、やめてよ幻兄!」
「フン、やめねーよ」
ガチャッ!
「ふぅ~、良いお湯だった~
あれ、二人とも仲良いね~」
「だろ? 俺は妹には優しいんだよ」
「そんなわけないわよ!」
凛はそう言うと、またまた自室へ走っていった。
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