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──優梨部屋
優梨の部屋に入るのは久しぶりだ。
だが、前に来たときとあまり変わっていない。
「ねぇ、幻夜くん……」
ベットに腰かけている優梨が話しかけてくる。
俺は勉強机のイスに座っている。
「……本当に結婚するんだよね?」
その言葉を聞いた俺は、優梨に近づく。
「……さっきはムードが無かったからな。
もう一度言う。
俺と結婚してくれるか?優梨」
「……喜んで」
俺は先ほどつけ損ねた指輪を優梨の薬指にはめる。
チュッ
俺は優梨に口づけをする。
「ん……今夜はいっぱい愛し合おうね、幻夜くん」
その夜は、まるで幻と思えるほど、熱く、甘い夜だった。
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