新章─主人公になりたいか?

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「今日の晩飯は何だ?」 人を助けることは簡単じゃない。 「もー、まだお昼ご飯も食べてないんだよ?」 光の件でそれを思い知った。 「ハハッ、そういえば昼飯まだだな」 でも、俺は優梨と一緒ならなんとかなると思っている。 「まったく、幻夜たら食いしん坊なんだから」 俺は今、すごく幸せだ。 胸を張ってそう言える。 「今日はねぇ、幻夜くんの好物のカレー!」 この幸せな気持ちを皆にも知ってほしい。 「おぉ! 久しぶりだ!優梨のカレーは最高だからな!」 俺は主人公をやめた。 「うん、今日は凜も呼んで3人で食べよっか」 復讐者もやめた。 「おう、そうしよう」 これからは脇役だ。 皆の人生を着飾る脇役。 「でもとりあえずお昼ご飯食べにいこうよ」 「そうだな、優梨のバイトしてたファミレスはどうだ?」 「うん、激辛スパゲッティ食べてね」 「まかしとけ!」 俺は主人公にはならない。 主人公になんてならなくても俺は幸せを手に入れた。 だから、幸せを手に入れられるようにしてやる。 主人公にしてやる。 次の主人公はお前だ。 それが俺の新しい生き方。 ──主人公にはならない 完

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