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なぜ謝ったのか謎だった。
それに反応に困った。
見ず知らずの人にいきなり謝られたら必ず困る筈だろう。
「私の手違いで桜姫様を殺めてしまいました…ごめんなさい…本当にごめんなさい…!」
自分の手違いで俺を殺めてしまったのが辛いのだろうか、涙を流して女神はそう言った。
「…顔上げて下さい」
怒れる筈がない。
俺の為に泣くなんて勿体無いし…なにより綺麗な女性が泣く所は見たくない。
「怒らない…ヒック…のです…ヒック…か…?ヒック」
「俺の為に泣かないで下さい。誰だって間違いはありますよ」
「お優しいのですね…。あ、自己紹介が遅れました…私は死の女神サフィルと申します」
死神の一族なのだろう、サフィルと名乗った女神は笑顔でそう言った。
目の周りが赤いのは泣いたからだろうな。
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