ぷろろーぐです。

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「えっと、サフィル様は――」 「サフィルでいいですよ」 「サフィルさ「サフィル」……サフィルは俺を間違いで殺したと言いますが、あの子供は生きているんですよね?」 無理矢理サフィルと言わされた気がする。 いや、だって目の笑っていない笑顔で言われたら従うしかないだろ? 「はい。あの子供は生きています…本当だったらあの子供が死んで桜姫様が生きる筈でした」 「…生きているのか…良かった」 まだまだ未来のある子供が生きてくれたんだ…。 それに、助けても子供が死んじゃ意味がないからな。 「本当に桜姫様はお優しいのですね…」 「…そうですかね」 友人に優しすぎと言われ続けてきたが…俺は優しいのだろうか。 自覚はしたくないが。 「あ、タメ口でお願いします」 「いえ、それは「タメ口」………わかった」 また目の笑っていない笑顔で言われた。 凄く怖かったから従うしかない。 「サフィルもタメ口で頼む」 「…わかったわ」 対等な条件だと感じたのかサフィルもタメ口になった。 「さて、俺はこれからどうするんだ?天国か地獄に行くのか?」
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