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「桜姫は私の夫にな「まて」なによ」
はい?夫?なぜ?
今サフィルから夫って単語が出てこなかったか?
「サフィル、今なんて?」
「桜姫は私の夫になるのよ」
どうやら聞き間違いではないようだ。
だが…なぜ?
「なぜ夫なんだ?」
「だって…私のせいで死んじゃったのよ…?償いくらいはさせて欲しいの」
償いで俺はサフィルの夫に?
いやいやいや、それは無理があるって言うか…嫌だな。
「そんなんで夫になるなんて嫌だな。好きじゃない奴と結婚するのはよくないと思うぞ?というか別に償いなんかしなくていいのに」
「…それもそうね。でも私は桜姫の事、好きよ?だから夫になっても構わないわ」
女神に気に入られたようだ。
嬉しいが…なんか複雑だな。
「あまり簡単に夫を決めない方がいいぞ?ましてや俺なんかを夫にしても変な好みの持ち主だと勘違いされるだけだぞ」
バレンタインは義理チョコしか貰った事がないんだぞ?しかも母さん限定で毎年一個。
本命は父さんらしい。
自分で言って傷付くが、俺はキモイんだよ絶対。
やばい、涙出そう。
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