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「別に変な好みの持ち主でも構わないわ。ソイツを一番惨い死に方で死なせてあげるもの」
サフィルは笑顔でそういった。
死の女神だし本当にやりかねないので怖くなった。
「兎に角、夫はダメだ。償いがしたいなら他にしてくれ」
「わかったわ…体だけの関係でいいわよ。残念」
なぁ、女神ってさ…清楚な感じがすると思わないか?
実際は違ったようだ。
欲望の塊と同じだ。
「サフィル?」
「冗談よ。貴方は違う世界に"私"と行ってもらうわ」
私の所だけ強調されていた。
なにこれ、転生フラグ?
「違う世界?ってサフィルも?」
「そう、桜姫のいた世界とは違う世界。魔法が発達している世界ね。私とじゃ不満かしら?」
魔法…ファイアとかサンダーとかブリザドでも使うあの魔法だろうか。
「魔法の世界に行くのはわかったが…なぜサフィルも?」
「暇潰し、それと桜姫が困るでしょ?迷子になったり…ね?」
暇潰しは置いて確かに迷子になったりしそうなので困る。
サフィルと一緒に行動した方が楽になりそうだ。
「そうだな。サフィル、どうやって魔法の世界に行くんだ?」
別に上目遣いで頼まれたから承認した訳じゃないぞ?困らないようにしただけなんだからな?
まぁ実際は上目遣いで頼まれたんだが。
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