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仕方なくナイトシャークに向かう。
ナイトシャークはオレとノブの行きつけのバー。
カウンターとテーブル席が2つある小さな店だけど、静かでゆっくり飲むにはいい店だ。
チリンチリン
ドアについた鈴が鳴る。
ノブはカウンターに座りすでに飲んでいた。
「いらっしゃいませ。おひさしぶりです。」
とマスター。
「どうも。」
オレはノブの隣に座った。
「久しぶりだなぁ!拓海!」
「相変わらず元気なやつだなぁ。」
「それだけが取り柄!」
なんて笑うノブ。
「つーかお前、また男に磨きがかかってない?」
まじまじとオレを見るノブ。
「キモい。そんなに見つめるなよ。」
「キモいゆーな!
なんだぁ?愛しのお姫さまに逢う時の為に磨いてるのかぁ?」
「当たり前。」
頼んだ酒が目の前に来て、オレは乾杯と言い、一口飲んだ。
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