-始まりの銃声-

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  「やれやれ……平日だってのに人が多いなぁ……」  辺りを見回せば見えるのは人、人、人。  まぁ、都内でも有数の大きさを誇るデパートなのだからそう考えれば仕方のない事だが。 「最後にやった紛争と比べればマシな数じゃないか?」 「お前、あれは殺す相手じゃねーか。流石にここに居る人は殺せねーだろ」 「あれ? 村さん何してんの?」  後ろでの会話を放ってふと視線を向けると村山は立ち止まり、見取り図の前に立っている。 「ちょっと、川下が迷子になった時の為の迷子センターを探してる」 「テメェ俺をいくつだと思ってんだ」  
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