-始まりの銃声-

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   外を走るパトカーや消防車、それに救急車を見ながら四人は案内された席に座っていた。 「おーおー、随分な大騒ぎだなー」 「そりゃそうだろ、真昼間からあんな大爆発が起きればな」  まるで他人事の様に話す村山と武坂。  正直爆発ごとき今更と言う感覚が強いが、まぁ一般人には馴染みのないものだからここまでの大騒ぎも仕方ないのだろうが。 「あ、すいませーん」  外の様子を見る三人の横で、川下は見ていたメニューを閉じると丁度近くを通りかかった店員さんを呼ぶ。 「えーっと、珈琲注文したいんですけど。それに角砂糖十五個とミルクを出来るだけ多めに追加で」 「川下さんそれは本気でやめて下さい!」  呆気に取られる店員の前で三人は見事息もぴったりに叫んだ。  
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