やばキノコ?

5/9
前へ
/9ページ
次へ
力也「え、ちょ、このキノコ泣いてる! 鳴いてるじゃなくて泣いてる!」 とと「ちょ、ちょっと歩! これいいの!? これ、ホントにいいの!?」 歩「お、俺が知るかよ! ていうか生きてたのかこれ!?」 とと「あ、当たり前だよ! だ、だって目がついてるんだよ!?」 キノコ「み~~! み~~! み、み~~! みっ……み……み……み…………」 (電子レンジの止まる音・チーン) セナ「あ、死んだ」 千明「動きが止まった途端、チーン!って、このキノコ、やるな……」 華憐「もっと小さい頃に見てたら、きっとトラウマになってたわね……」 とと「い、今でもキツいですよ……。 私、もうあのゲームできません……!」 セナ「ととちゃん。 これが、生きるということなのよ。 私たちは今までもこうして命を食べてきたの。 今までは他の誰かがしてくれてたからあまり考えたこともないでしょうけど、牛さんだって豚さんだって、こうやって命を奪って私たちは生きているのよ。 ねえ? 歩くん」 (話しながら電子レンジからキノコを取り出すセナ) 歩「何で、だからしょうがないよね? みたいな感じで俺にそのキノコを向けてるんです?」 セナ「奪っちゃった命は、ちゃんと責任を持って自らの血肉にするものよ?」 歩「そいつから生きた目を奪ったのは部長と電子レンジです。 そんな白目向いてる奴俺は知りません」 セナ「いや、ホントは私も食べようとは思ったんだけど、ほら……私、外では世の中のことなんて知らない、純真無垢な美少女女子高生で売ってるから。 こんなでっかいキノコを口に運んだら見た目的に色々問題になると思うのよ」 歩「……それは食べ方によると思いますけど」 力也「問題……なにか悪いことでもあるんですか?」 セナ「え? お兄ちゃん、これ何? え? これ、くわえ……るの? え、でもこんなおっきいの口に入らな」 歩「よしわかったストップ! 言いたいことはよくわかりました。 部長は食べなくて結構です。 ていうか、久しぶりに見ましたよその猫かぶりモード」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加