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「でもさ……ほら、あのぉ…俺、会長だし………」
みんなの優しさに気付いたけど、嬉しいって事を素直に表現できない自分に、何とも言えない気持ちになる。
「会長は、会長らしく。その椅子で偉そうに座っていれば良いんですよ。」
偉そうに、って………
「伊万里先輩、それは言い過ぎだと思います。まぁ、俺もちょっとはそう思うけど………」
椿も、偉そうに座ってろって言うのか?
「会長は頑張りすぎです。もっと俺達に頼って下さい。」
永久と喋ると、どっちが年上なのか分からなくなってくるし………
って言うか、すっごい頼ってると思うけど………
「ね、会長さん。みんなでやった方が絶対に早いですよ!!」
郁人は、相変わらず俺の頭を撫で続けてるし………
「と、言う訳で。ちゃっちゃと仕事割り振ってくださいよ、かいちょ。」
咲人にそう言われて、無言のまま何度も首を縦に振る。
無言なのは、感極まったから……とかじゃないからねっ!!
「…………」
何か、ものすっごい笑顔で見られてるし…………
「ぅ~………早くやるよ!!」
「「はぁーい。」」
みんな、元気良く返事をしてから机に向かって、作業を始めてくれました。
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