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ピ……ピ……
電子音が一定の間隔で聞こえてくる
『〇〇―!!』
あの声の主の声…
ゆっくりと瞼を開ける
そこには、僕の…大切な、愛おしい…君が居た
『おかえり、なさい…』
僕の手をしっかりと握りしめ、くまが目立つ目から、とめどなく涙が溢れてゆく
そう、か…
夢を見ていた、のか
―
あの時、僕は死の境をさ迷っていたのだ
もし、最初の声のもとに行ってしまったら、二度と現実に戻ることができなかった
君が……僕を救ってくれたんだ
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