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私は躊躇いながらドアを開ける。執事がやってくれる仕事も今は私がしているからだ。さぁ、散々待たせたお詫びにこき使ってやろう…。そう思っていた。
ガチャ
…そこに、モコモコの生物が立っていると分かるまでは。
「あ、ども…」
汗をアイロンのかかったピッシリした白いハンカチで拭う…羊?
…よりによって羊?…執事でなくて?
「あ、ワタクシ今日からここの執事やらせて頂きます」
…はっ?今何とおっしゃいました?
「だーかーらー、執事ですっ!」
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