羊執事 1
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私はにっこりと微笑んでそのモコモコの物体に問い掛ける。 「あら…羊の間違いではなくて?」 「ええ、羊ですが執事です」 はい?ちょっと待った。それならこの羊が今日からうちの執事? …くだらないな。そう思った私は、玄関先で佇む動物を放置して戻ろうとした。しかし。 「あ、留奈さんっ」 不意に名前を呼ばれて振り返る。…ていうかなんでこいつ私の名前知ってんのーっ! 「当たり前ですよ、執事ですもの」
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