土砂降りの雨の中で

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「要………くん」 そっと、要くんの背中に手を回して、私は、要くんと目線を合わせた。 抱きしめられるから 抱き合う形になって 柔らかそうな唇が、近くにある。 そのまま、近づき 「「ん……」」 要くんとキスをした。 拒否しないで、私とのキスを受け入れてくれる、要くん 「はぁ……ん…あぁ」 離して、また、キスを繰り返す。 だんだん、抱きしめる、力が強くなっていく (要くんも、男の子だよね) 一年前の、私だったらありえないことだ。 「「んん……」」 舌と舌を絡ませ、口内の奥まで舐めて、唾液同士を混ぜ合わせる。 止まらない、止められるわけがない ドキドキ、しっぱなしの、私 (もっと、もっとしたい) 要くんに、惚れそうな私がいたけど。 (やっぱり………) 別れた彼氏に執着する、私もいて。 頭の中が、目茶苦茶になりそうで気持ち悪くて、苦しくて 縋るように、要くんを押し倒した。 (軽い女に見られるかな……) 「ねぇ、要くん」 私は…… 「私と、エッチなことする?」 なにもかも、全てを振り切るように言った
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