俺のマニュアルを推奨する

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 さて、再びマイスペシャルガールズを俺のレンズに収める作業に戻ろうとしたわけだが、目を離した隙に、なんだか大変な事になっていた。  四人の周囲を、なんだかガラの悪いあんちゃん達が囲っている。どれも引き締まった黒いボディをしており、黒髪やら金髪やら、みんなワイルドな風貌をしていた。悪い表現をするならば、チャラいというか、DQNというか。  まあ、彼女達が、どの現実の女性よりも頭一つ抜きん出た可愛さをしているのは、否定出来ない。まして今は、水着を着ている。肌を露出しちゃっているのだ。なおさら、オスとしての本能を疼かせないわけにはいかない。  実際、彼女達は、浜辺に足を踏み入れた時から、周囲の視線を集めまくっていた。当の本人達は無自覚のようだったけど。俺を警戒し過ぎていたのかしら。 「ねえねえ、君達、ヒマ?」 「ちょうど俺達も四人なんだけどさ、ちょっと皆で遊ばない?」 「ここ、人が多過ぎて遊びにくいだろ? 結構、良い所、知っているんだ」 「君達だけに教えてやるよ。連れてってあげるから」  男達が口々に色んな事を言っている。うわー、話の内容的に、明らかにああいう展開に持って行ってああしちゃうパターンだ。しかも、言葉以上に手慣れているその雰囲気。これはどう考えても、彼等の餌食にされた獲物は少なくないんだろうな。うん。  俺に警戒し過ぎるあまり、全く知らない男達に声を掛けられてしまった――それは彼女達にとっては大変予想外な出来事のようで、見るからに、どうすれば良いか分からない感じになっている。  さあ、ここから、どういう展開になるんだ!? ごくり。
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