飴どうぞ

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俺らは机を二個向き合うようにして座った。 因みに委員会の仕事はクラスの名簿をつくるやらなんやら…。 んまぁ詳しいのは柚木に聞くのがいっちばーん、 担任からもらった紙にせっせと定規で線をひく柚木に声をかけるタイミングを探す。 「……なに?」 ふと柚木が顔を上げた。 夕日のひかりが柚木の顔をオレンジ色に染めた。 「あー…。俺何したらいいかな?」 「…じゃあ…、板に紙をホッチキスで留めてもらえる?」 固めの紙とプリントを渡された。 「了解っ」 ……パチン………パチン。 教室にはホッチキスの針を出す音と柚木のペンを走らせる音がする。
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