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再び暗い部屋に独りになる。静まり返った部屋は自分の心をみているようで悲しくなってきた。自分は本当に死んでしまった…それを実感して目に涙が浮かぶ。それを溢さないように上を向くと一人の女性が立っていた。
「めそめそと辛気臭いねぇ…すぐにでも地縛霊の役なら出来そうだ。」
そう言うと声高らかにかっかっかっと笑う。
「あなたが…お化けの仕事の…?」
そう質問するとまた高らかに笑い。
「そうだよ。あたしがあんたの担当の薫だ。よろしくな。」
そう言うと薫という女性は先の少女に負けないぐらいの笑顔で笑った。
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