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ふと目を覚ます。床に突っ伏したまま眠ってしまったようだ。霊安室に時計は無いので時刻はわからない。
「これからどうすればいいのかな…」
冷静になってくるにつれてこれからの自分について考える。今の自分はさしずめ浮遊霊といったところか。
ガタンッ
突然の物音に驚く。ふと見上げ奥を見ると先ほどまでは無かった筈の扉がそこにはあった。
ギィィィ
という音を出しながら現れたのは黒いローブをきた人影だった。暗闇の中でもその存在がわかる。恐怖しているとそれは音もなくこちらへと迫ってくる。後退りするがついには壁際へと追いやられてしまった。
「いや…!来ないで!!」
その言葉にも反応を示さず近づいてくるそれは私の足元までやってきた。
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