Guard1

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「あ、マッシィー」 「拓巳、またそんな事させてんのか?」 「紅羽がやってくれるって言うから‥」 「全く、教師に見つかったら怒られかねないぞ?」 「拓巳、体育だし行かないと‥ それにまた後でするから行こっ?」 獅童 紅羽がそう促すと、安藤 拓巳は渋々頷いて更衣室を共に出て行った。 「真城‥ アイツら、デキてんのか?」 「違うよ。 拓巳が紅羽にマッサージ頼んでるだけだよ」 「あ、そうなんだ。」 夕輝は何か勘違いしていたようだが、真城は素早く着替えに入る。 「真城は芽依ちゃんと毎日一緒なんだよな? キスとかしたくなんねーの?」 「ならないよ。 まだそんな段階じゃないしな」 「真城、大人‥ 待てる男なんだな」 「一応、雇い主だから‥ まあ向こうが惚れてるなら問題はないけど微妙だしな」 「芽依ちゃん、お子様なんか?」 「まあ、まだ子供だしな。 恋なんていつ出来るかは個人差あるから‥」 「まあな」 夕輝がコクコク頷いて納得していると、真城は先に更衣室を出る。 「ちょっと真城!? 待ってよ」 「早くしろ。 遅刻すんだろ」 「何で俺には冷たい態度なんだよぉー」 夕輝がそうやって吠えていると、芽依がこちらに沙耶と歩いてくる。 「真城、体育なんだっけ?」 「そっちは家庭科?」 「うん。 自信ないけど、沙耶と頑張ってみる」 「ん、期待しないでいるよ」 「えぇー ちょっとは期待してよ」 「うーん? 沙耶ちゃんには期待しとこうかな」 「ふふっ 真城君、私には先約があるから芽依に貰ってね?」 「そっか‥ 胃薬準備しとくわ」 真城がフッと微笑んで意地悪を言うと、芽依はプクッと頬を膨らませて拗ねる。 「何か、夕輝と芽依は似てるな? ガキなんだな」 「えぇー 何でこんな人と似なきゃなのよ!」 「誰がこんな我が儘お嬢様と似たいと思うかよ! 御免だぜ」 夕輝と芽依が互いに嫌がっていると、真城は芽依の怒った顔をプニッと弄ぶ。
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