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そんな時は呼ぶと必ず、
返事がしてくれたり、
姿を現してくれるんだ。
お母さんは、家に居る時は、
いつでも、僕が呼んだら
わかるように、
トイレもお風呂も
少しだけ、扉を開けているみたい。
そして寝る時は、
お母さんのパジャマを、
握っていないと不安で眠れないんだ。
中学3年になって恥ずかしいけど、
仕方ないだよ。
今まで何度も一人で寝ようと、
頑張った事もあるよ。
でも、一人で寝て、
目を瞑り暗くなると
すぐに、いつも同じ夢を見るんだよ。
夢の中では、小さい頃の僕なんだ。
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そこは、とても暗くて、
何もかもが大きくて、
巨人の家なんだろうな。
僕はとても小さくて、
大きく広いベッドの
上に居るんです。
そして、隣に寝ていたはずの
ママが居ない。
代わりに、
相棒のクマのぬいぐるみが
居たんだ。
その相棒が言うんだ。
『翔のママは悪い巨人に捕まってるよ。
助けに行かなきゃ』
僕は心細いけど、
ママを助けに行かないと、
と、勇気を振り絞るんだよ。
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