初夏の日差しの下で

1/1
172人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ

初夏の日差しの下で

初夏の日差しが窓から差し込み、 揺れるレースのカーテンの 隙間からこぼれる光が瞼を刺し、 その眩しさに目覚める… 寝たのは空が白み始めた頃。 壁掛け時計に目をやり時間を、 確認する。 もう正午近い、寝ていたのは数時間だろう。 起きかけの身体を心地よい疲れが支配していて 起き上がるのも躊躇(ためら)われる。 夏掛けの布団の中 身に何も着けていないせいもある。 ゆっくり 寝返りをうつように体を動かすと、 股間から(あふ)れる名残が昨夜の行為が、 夢や幻でない事を 改めて 感じさせる… さらには私の乳房に置かれている…手、 時折、揉むようにしたり、滑るように動いている その度に声が出そうになるのを抑える。 隣で私と同じように何も身に着けていなく 静かな寝息を立ててる 手の主を起こさないように… その寝顔には、あどけなさが残っているけど。 一夜にして見違えるほどに変わった、 私の大切で最も愛する人。 そして…私の…唯一の家族…最も愛する…息子…
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!