いつもと変わらない夜、少しだけ変わっていく夜(翔side)

5/9
前へ
/119ページ
次へ
そう言い終わったら お母さんが急に僕の頭を自分の胸に 押し付けるように抱きしめてきたんだ。 顔にお母さんの柔らかい胸の感触が 透ける薄い布越しに伝わってきたんだ。 「おっ…お母さん、くっ苦しいよ」 本当に苦しい訳じゃなくて 何だか照れくさくて 少し笑いながら言ったんだよ。 それにね、あの柔らかい感触に 何だかドキドキしちゃって 恥ずかしいのもあったんだ。 「あっ、ごめんね、嬉しくて、つい」 お母さんは照れたような笑顔で言ったんだ。 その笑顔のままで居るお母さんは 今までのお母さんと違って 何だか、すごく可愛かったんだよね。 そうしたら、いきなり 「そうね、これからは下着にも気を使うわ …似合ってるか、ちゃんと教えてね?翔」 って言ってきたんだ。 心臓のドキドキが跳ね上がった気がしたよ。 でも他の誰かにお母さんの下着姿 見られるとかも嫌だし 「えっ?…ぼ、僕が?‥まっ、いいけどさ」 テレビに目を向けながら言うしかなっかたよ。
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

178人が本棚に入れています
本棚に追加