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少し心配なことを聞いてみる
「でも、こんなに薄いと、
すぐ破れちゃわないかな？
僕、ギュッと握るからパジャマだって
破れるんだし」
大体、似たような所を握るから
どうしても布が早く薄くなり
破けやすくなるから
透けてる布なんて今夜だけでも
破れてしまうような気がして
テレビを見たまま聞いてみた。
「破れたら新しいのを買えばいいんだから
気にしなくていいんだよ？」
と、頭を撫でてくれたんだ。
それなら安心だなって思って
テレビを見終わるまで、そうされてました。
テレビが終わり消すと
お母さんが僕の腕を抱くようにして
一緒に立ち上がったんだ。
「じゃ 寝ようか？ 翔」
僕の顔を見ながら言うお母さんの顔が
お母さんじゃない顔に見えたんだ。
腕にお母さんの胸が当たり
その柔らかさが気持ち良かった
引き連れるように寝室に着くと
何だか今までの寝室と違う気がしたんだ
いつもと何も変わっていないのに
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