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自分の中の女性としての部分が少しずつ目覚めていく……(美鈴side)
寝室に着くといつものように
翔が先にベッドの奥の方に行く
いつもの場所に横になって
私を待つようにジッと見ている。
ありふれた、いつもの行動です。
私もいつものようにベッドの端に
一度、腰かけました。
いつも、背中に翔の視線は感じていました。
ただ、ボーッと見ているだけの視線です。
でも、今夜は少し背中と言うか
お尻に向けられてる視線が強い気がします。
ベッドに入り掛け布団を直しながら
何を思ってるのか、分からない
翔の顔を見ながら小首をかしげてみると
翔はただ首を横に振り
恥ずかしそうに視線を下げました。
するとゴクッっと翔の喉が鳴りました。
あぁ、このネグリジェ透けているから
胸が見えちゃてるね。
「ん?…なぁに、オッパイ欲しいの?」
見ている翔がオッパイを欲しがっていた頃の
幼い翔と重なって愛おしくなって
こぼれた笑みのまま、聞いてしまいました。
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