過去の出来事が悪夢となり少年の今をも蝕む(翔side)

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過去の出来事が悪夢となり少年の今をも蝕む(翔side)

僕は天野 翔(あまの しょう) お母さんと二人暮らしの中学3年生 お父さんは僕が産まれて、すぐに 飛行機事故で亡くなったらしいです。 パイロットで僕の名前はお父さんが、 考えて付けてくれたそうです。 顔は、お仏壇の写真でしか、 知らないです。 僕には、友達に言えない秘密があるんだよ。 それは、まだお母さんと一緒に 寝ている事。 恥ずかしくて、言えないんだ。 でも、ちゃんと理由はあるよ。 小学校に入る前の事は、あまり、 はっきりは覚えていないけど、 お母さんが見えなくなると、不安で お風呂で目を瞑らなきゃならない時は、 お母さんの膝の上に 乗っていました。 トイレは、一人で出来ていたけど、 僕が呼ぶとすぐに 返事を返してくれる 所に居てもらってました。 4年生ぐらいになった時には お風呂も一人で入れるように なったけど、やっぱり呼ぶと すぐ返事してくれる所に お母さんは居ました。 夜になると今でも、 お母さんの気配を感じないと 不安になって、少しパニックに なってしまうこともあるんだよね。
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