2014

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「…いつ、辞めるの?」 「んー、実は明日なんよね。」 「…っ!そんな急に!」 突然の別れに頭が混乱する。もっと早くに知りたかった。そしたら心の準備もできたのに。もう、会えないの? 言いたい。気付いてしまったこの気持ちを伝えたい。…でも彼の迷惑には絶対なりたくない。嫌われたくない。 「……トシくん。」 「ん?」 「私のこと忘れないでね?」 「…うん。」 「私にとってトシくんは… 大切な友達だから!」 大好き。大好き。気持ちが零れて涙が溢れそうになる。初めての気持ち君が教えてくれた。本当は今すぐ伝えてしまいたい。でも、最後は笑顔で。 「今までありがとう。またね!」 ゙またね。゙言葉に願いを込めて。 ――――――――――――――― トシくんお借りしました。何かありましたら言ってください。これからも千華はトシくんを想っています!image=479729493.jpg
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