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「今宵は伊達家の女中を平民から3名出す!
心してかかれ!」
おっかのためにも女中になって安心させてやりたい…
私は夕夜
奥州の城下に住んでいる
おっとうは奥州の門番とか言う仕事をしている
決して生活は苦しいわけではないが…
私の下に6人の弟妹がいる
おっかは弟妹の世話で大変そうだ
私は家の料理洗濯を任されてる
女中になれれば家族の生活支援をしてもらえるからどうしてもやらなきゃ…!
ちなみに私は去年で寺子屋を卒業しただ
「次の者!」
「はい、私でございます!」
―――――――――――――――――
―――――
こうして今、私は伊達家にいる
教養の高さと家事の能力を審査されていたらしい
「女中として主人に従うよう、心掛けよ」
「はっ」
「そこの者、"夕夜"、と言ったな」
「はい!」
名前を呼ばれた!
ちょっと怖い…
「今日からお夕と呼ぶ、しかと頭に入れておけ!」
「はい、しかと!」
「お夕には特別な仕事をあげましょう」
女の人が出てきた
綺麗な髪…
「この屋敷の南の部屋にいる政宗という子の世話です
あの子は天然痘ですが、治りかけなので大丈夫でしょう
身の回りの世話係をしなさい」
「はい」
皆驚いた顔をした
私には何故なのか分からなかった
こうして政宗様(?)の部屋まで来た
「政宗様、失礼致します」
「誰だ!?」
襖を開け、部屋に入り正座をする
「今日から貴方様の世話係をします、お夕と申します
以後よしなに」
「お前、俺が病気だと知らないのか…?」
「ええ、存じております」
「なら分かるだろう!
感染するぞ!」
政宗様に近付き、安心させるために頭を撫でようとした時
「近付くな!」
「あっ…」
手を思いっきり叩かれた
「出過ぎた真似をして申し訳ありません…
何かございましたらお呼びください」
「…わかった」
部屋から出て、襖を閉めた
「…怖かったぁ
いきなり大きな声出すからビックリしたー…」
つい口から本音が出る
「目に痕が出来つつあったし…
ちょっと危ないかも…」
独り言を言いながら先ほど教えてもらった女中部屋に向かった
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