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私には姉と弟がいた。
姉は絵に描いたような優等生。弟は普通の男の子。
私は、姉にコンプレックスを持つ問題児といったところだった。
父がとても良くしてもらっているお得意様に姉は就職していた。
父をかわいがってくれていた社長は姉の事も自分の孫のようにかわいがってくれていた。
しかし、姉は絶対にしてはいけない事をしてしまったのだ。
つかいこみというのだろうか。
私にはなにがなにやら分からなかった。
姉は病気なのではないか。そう誰もが思った。
父もそう思っていた。
その為父は姉を怒る事が出来なかった。
父は、悩んで悩んで悩みから逃れるように自ら命を絶った。
私の横では長男が父を探して泣いていた
その泣き声は私の頭の中の遠くの方で聞こえていた
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