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時間をかけ過ぎた俺はコンビニに足を踏み入れてからの時間を気にしていなかった。
伸ばした先に現れた手の持ち主を見てそれに気づいた。
『お前・・・確か・・・』
睨むようにして見てくる。
急なことで目を丸くしていた俺だが、ある物に視線を移した。
それは宮永の手にしていたパンである。
あろうことか誰も選ばないであろうと思っていた組み合わせを・・・
俺と一緒のジャムパンとカレーパンを握っていた。
自然と笑みが込み上げてくる。
宮永も俺と同じことに気付いたのか連られて笑っていた。
それからレジで会計を済ませた俺たちは公園を見つけ2人で話していた。
『やっぱりフルーツ牛乳は美味いな』
等と普通のことを言いながら時間は過ぎていき
夕方になった頃、俺はそろそろ帰ろうと立ち上がった。
宮永はそこであることを口にする。
『俺とダチになろうぜ』
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