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そして今、私は屋上でいつも通り独りで寝転がっている
正直学校を休もうかと思ったが単位的にヤバいのでとりあえず登校した
寝転がっているとコンコンとはしごを登る音が聞こえてきた
「やっぱりここにいましたか」
転校生がはしごを登り終え私の横に座ってきた
「気分は大丈夫ですか?それにどうしてメイクして登校したんですか?自分を偽る理由がなくなったって言ってたじゃないですか」
転校生は心配そうに私を見つめた
「やっぱり私ダメみたい……ノーメイクで外に出た瞬間昔のことがフラッシュバックして気持ち悪くなっちゃった、結局私は独りじゃなきゃダメなんだよ、多分その方が楽だし周りにも迷惑掛けないと思う、だからいつも通りの私でいることにした、もう慣れてるからそんなに苦じゃないし」
そう言うと私は上体を起こして転校生を見た
「だからクラスに戻って他の女子と仲良くしてなさい?多分その方がアンタも楽しく学校生活送れると思うよ?」
「でも……」
「もう援交紛いのことはしないわよ、もうあんな怖い目に遭いたくないしね」
そして転校生の頬にそっと手を当て頬に口づけした
「昨日はありがとね……じゃぁもう話しかけないでね……また……友達欲しいとか……思っちゃう…し……」
そう言うと私は涙目の顔を隠すように、逃げるように教室へ戻った
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